2026年5月20日

総合型選抜で何を書けばいいか分からない人が最初にやるべきこと

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「志望理由書って、結局何を書けばいいんですか?」

この質問は、総合型選抜を検討し始めた受験生から最もよく受ける質問のひとつです。ネットで調べると「将来の夢を書く」「大学への熱意を伝える」といった情報はいくらでも出てきます。でも、それを読んでも「だから何を書けばいいの?」という疑問は解消されないまま、という人がほとんどです。

結論から言うと、何を書けばいいか分からない状態のまま書き始めることが、最大の失敗パターンです。

書き方を調べる前に、やるべきことがひとつあります。それが自己分析です。この順番を間違えると、どれだけ時間をかけても「それっぽいけど中身が薄い」志望理由書しか出来上がりません。実際に、そのパターンで対策を進めてしまった受験生を何人も見てきました。

今回は、総合型選抜の最初の一歩をお伝えします!

「とりあえず書く」が一番良くない!

志望理由書に行き詰まっている人の多くは、書き方を知らないのではありません。書く中身、つまり自分の考えが整理されていないことが原因です。

相談に来る受験生の志望理由書を見ると、「将来は〇〇になりたい」「この大学の〇〇教授に興味があります」という内容が並んでいるケースが非常に多いです。一見それっぽく見えますが、多くの受験生が同じような手法を使っているので、埋もれてしまいます。また、志望理由書のテーマについての深掘りを怠ると、面接で「なぜですか?」と1回聞かれた瞬間に詰まってしまいます。

これは文章力の問題ではありません。そもそも自分の考えが整理されていないから、言葉として出てこない状態です。志望理由書は提出して終わりではなく、面接では書いた内容をもとに深く掘り下げられます。「なぜその分野なのか」「なぜ他の大学ではなくこの大学なのか」「それは大学に行かなくてもできるのではないか」この3つに答えられない志望理由書は、どれだけ文章が整っていても評価されません。

書き始める前に土台を作る。この順番を守るだけで、志望理由書の完成度は大きく変わります。

自己分析で最初にやるべき5つの問い

自己分析と聞くと、「これまでの経験を振り返って強みを見つける作業」だと思っている人が多いですが、総合型選抜における自己分析はそれだけでは不十分です。

最初にやるべきことは、以下の5つの問いに順番に答えていくことです。

自分がいま興味を持っていることは何か。なぜその分野に興味を持つようになったのか。そのきっかけとなった実体験や出来事は何か。その興味の先にどんな問題意識があるか。将来どういう方向に進みたいのか。

この5つの問いに自分の言葉で答えられる状態を作ることが、自己分析の本質です。特に重要なのは「きっかけ」の部分です。志望理由書において最も独自性を出せるのがこのパートで、自分にしか語れない実体験が入っているかどうかで評価が大きく変わります。ニュースで知った、授業で学んだという二次情報ではなく、自分が実際に経験したこと、感じたことを起点にしてください。

目標の決め方には3つのタイプがあります。すでに目標が決まっている人は、その目標を抱いたきっかけのエピソードを深く掘り下げることが最初のステップです。目標がはっきりしない人は、過去の経験を振り返り「感じた違和感」「疑問を持ったこと」「行動に移したこと」を10個以上書き出すところから始めてください。それも難しい場合は、「こんな人になりたい」「このテーマに興味がある」という感覚から出発し、ロールモデルや世の中のニーズを調べることで目標を見つけていく方法があります。

「実績がない」は完全な勘違いだ

「実績がないから、書けることがない」という相談は本当によく受けますが、これは完全な勘違いです。

総合型選抜で評価されるのは、実績の派手さではありません。その経験の背景にある思考の深さです。なぜそれをやろうと思ったのか、どんな問題意識を持っていたのか、その経験から何を学んだのか。この部分が評価されます。

実際に、評定1.9・浪人という状態から関西大学法学部に合格した生徒がいます。

合格の鍵は、小論文を重視する入試方式を選び、他の対策をすべて捨てて小論文に全集中したこと。そして、浪人という「弱み」を、関西大学法学部を志望する「動機」として志望理由書に転換したことです。特別な実績は何もありませんでしたが、自分の経験を深く言語化し、戦略的に動いた結果です。

重要なのは、すでにある経験をどこまで深く言語化できるかです。些細な日常の出来事でも、「なぜそれが気になったのか」を繰り返し問い直すことで、自分だけの視点が必ず出てきます。自己分析が浅いまま「書けることがない」と判断している人のほとんどは、掘り下げが足りていないだけです。

「なぜその大学なのか」が答えられなければすべてが崩れる

自己分析を進める中で、多くの人が見落としがちな問いがあります。それが「なぜその大学でなければならないのか」という問いです。

志望理由書でよくある失敗は、自分の将来の夢や問題意識については多く書いているのに、「なぜその大学か」がほとんど書かれていないパターンです。このパターンの志望理由書は、現場で本当によく目にします。大学側から見ると、「あなたのやりたいことは分かったけど、それはうちの大学でなくてもできるよね?」という話になります。面接では必ずこの角度から突かれます。

「なぜその大学か」を強化するためには、その大学のアドミッションポリシー、カリキュラム、教授の研究内容、独自のプログラムを深く調べた上で、自分の目標と接続させる作業が必要です。「〇〇教授の研究に興味があります」だけでは弱いです。その研究が自分の問題意識とどう繋がっているのか、そこまで説明できて初めて説得力が生まれます。

また、学部との整合性も同様に重要です。「なぜその学部でなければならないのか」を根拠を持って説明できているか。面接では「他の学部でも学べるのではないか」という質問もよくされます。ここが弱い志望理由書は、どれだけ文章が整っていても評価されません。

志望校を先に決めると志望理由書が薄くなる

「志望校が決まってから対策を始める」という人は多いですが、これが意外な落とし穴になっています。

志望校先行で進めると、その大学に合わせた志望理由を「作る」作業になります。本来の自分の考えとは少しズレたテーマで書くことになるため、どこか取ってつけたような印象が生まれます。そして面接では必ずこう聞かれます。「あなたのテーマは、大学に行かなくてもできるよね?」「他の大学でもできるよね?」この2つの質問で、こじつけの志望理由書は崩れます。

SG塾が勧めているのは、まず自己分析で自分の軸を作り、その軸に合った大学を探すという順番です。この順番で進めると、志望理由書に書く内容が自然と決まってきます。自分の経験や問題意識から素直に出てきた考えだから、面接でどんな角度から聞かれても答えられる状態になります。

ただし、「どうしてもこの大学に行きたい」という強い理由がある場合は、志望校先行でも構いません。その場合は、自己分析の深さで補う必要があります。大学ありきで考えた志望理由書が「こじつけ」にならないよう、自分の考えと大学の特色を丁寧に繋げる作業が求められます。

何を書くか決まった後にやること

自己分析が深まり、「なぜその大学か」が言語化できてきたら、次は志望理由書の構造を設計します。いきなり文章を書き始めるのではなく、まず骨格を作るということです。

合格する志望理由書には3つの条件があります。整合性・一貫性・独自性です。整合性とは、大学との整合性・学部との整合性・設問との整合性の3つが揃っているかどうかです。一貫性とは、きっかけ→問題分析→解決策→キャリアマップ→大学での学習計画という5つの要素が一本のストーリーで繋がっているかどうかです。独自性とは、自分にしか語れない実体験が入っているかどうかです。

この3つが揃った状態で文章を書き始めると、何を書けばいいか分からないという状態にはほぼなりません。逆に、この3つを意識せずに書き始めると、どれだけ時間をかけても一貫性のある志望理由書には仕上がりません。

志望理由書が完成した瞬間、生徒の表情が変わります。現場で何度も見てきた光景ですが、方向性が決まって文章として形になったとき、受験生は初めて「自分は戦える」という感覚を持てます。その瞬間が、合格に向けた本当のスタートになります。

最後に

総合型選抜の対策が一人だと難しいという方は、業界初となる評定3点台の総合型選抜専門塾のSG塾に相談してみてください。あなただけの志望理由書と合格までのストーリーを一緒に作り上げます。

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