評定3点台の人が総合型選抜で合格するために、何の対策から始めるべきか
評定が3点台で、このまま受験して本当に大丈夫なのか、と不安を感じている人は少なくありません。指定校推薦は届かず、一般入試で戦い切る自信も持てない。
その一方で、総合型選抜という選択肢は気になっているものの、何から始めればいいのか分からず、結果的に動き出しが遅れてしまうケースが非常に多いのが実情です。
しかし、評定3点台という立ち位置は、決して不利なだけではありません。
むしろ、総合型選抜という入試方式においては、戦略と準備の進め方次第で大きく結果を変えられる層でもあります。総合型選抜は勉強量ではなく、どの順番で何をやるか、その対策の質が合否を分けます。
最初の一歩を間違えると、その後どれだけ頑張っても評価に繋がりにくくなりますし、逆に正しい順番で進めれば、評定3点台でも十分に合格を狙うことができます。
今回の記事では、筆者が長年の経験で培った、評定3点台の人が総合型選抜の合格に向けて最も効率の良い対策について説明します。
評定3点台の人が最初にやるべきことは【自己分析】
多くの人が最初にやってしまうのは、志望理由書を書き始めたり、とりあえず活動実績を作ろうとしたりすることですが、評定3点台の人ほど、この順番を間違えてはいけません。
なぜなら、土台となる考えが整理されていない状態で動き出してしまうと、すべての対策が浅くなり、一貫性を持った出願書類を作成することができず終わってしまうからです。
また、自己分析が浅いと、ほぼ間違いなく面接官である大学教授に見抜かれます。
総合型選抜では、志望理由書や面接、小論文などすべてにおいて、「この人は何を考えているのか」「なぜその進路を選んだのか」という部分が一貫して問われます。
つまり、自分自身の考えや背景を言語化できなければ、どの対策も成立しません。
評定3点台の人に多いのは、「特別な実績がないから語れることがない」と感じてしまうケースですが、実際にはそうではありません。
重要なのは、派手な実績ではなく、「なぜその興味を持ったのか」「どんな経験が価値観に影響しているのか」「将来どのような方向に進みたいのか」といった思考の深さと、
目標の達成のために、他の大学でもなく、どの学部でもなく、志望校に入るべき理由や根拠を説得力を持って説明する必要があります。
そして、些細な実体験でも構わないので、自分だからこそ語れることにするという点も大切です。
漠然と「日本をよくしたい!」と言っても、あなたがやるべき根拠が薄いですよね。実体験と問題を結びつけながら、自己分析を深めてください。
これらを丁寧に掘り下げていくことが、すべての対策の土台になります。
自己分析の次は、【大学選び】そして、併願校戦略
自己分析によって自分の興味や方向性が見えてきたら、次にやるべきは大学選びです。
ここで重要なのは、「行きたい大学」だけで決めるのではなく、「自分が評価されやすい大学かどうか」という視点を持つことです。
総合型選抜は大学ごとに評価基準が大きく異なります。評定を強く見る大学もあれば、活動実績を重視する大学、あるいは思考力や表現力を中心に評価する大学もあります。
評定3点台の人がやってしまいがちなミスは、こうした違いを理解せずに大学を選んでしまうことです。
その結果、対策をしているにもかかわらず、そもそも評価されにくい環境に自分を置いてしまうことになります。
評定3点台の人が取るべき戦略は明確で、評定の比重が低く、書類や面接、思考力で評価される大学を選ぶことです。こうした大学であれば、評定の不利を他の要素でカバーすることが可能になり、合格の現実性が一気に高まります。
また、それに併せて併願校戦略も大切です。
総合型選抜は、どうしても定性評価な部分があります。志望理由書を読む試験官、面接をする大学教授等不確定な要素が多いので、自身にあった併願校を2〜3校は受験することを強くお薦めします。
【志望理由書の作成】は、なぜその大学である必要があるのか力説することが鍵
大学がある程度定まった段階で、次に取り組むべきは志望理由の設計です。ここで重要なのは、いきなり文章を書き始めるのではなく、構造を作ることです。
とりあえず志望理由を書いてみるという進め方では、内容が浅くなりやすく、面接で深掘りされたときに一貫性が崩れてしまいます。
総合型選抜では、志望理由書は単なる提出書類ではなく、その人の思考を評価するための設計図のような役割を持っています。
具体的には
・なぜその分野に興味を持ったのか
・現時点でどのような問題意識を持っているのか
・大学で何を学びたいのか
・それが将来にどう繋がるのか
・なぜその大学である必要があるのか
という流れを、一貫したストーリーとして組み立てる必要があります。
特に最後の「なぜこの大学か」という部分は評価に直結しやすく、ここが弱いと他の内容が良くても評価されません。
志望理由書作成にまつわる記事や情報は沢山ありますが、SG塾が考える、志望理由書の書き方については、別記事で掲載します。
活動実績は、あれば良い程度。志望理由書の説得力を増させるために作るべき!
評定3点台の人ほど焦ってしまいがちなのが「実績を作らなければいけない」という意識や、「実績がなければ総合型選抜で合格することは難しい」という先入観ですが、ここも順番を間違えてはいけません。
活動実績はあくまで志望理由書の内容を裏付け、説得力を増すためにおこないます。
目的なく行った活動は評価されません。
例えば、教育に関心があるのであれば何らかの指導経験、経済に興味があるのであればデータ調査やレポート作成、国際系であれば語学や異文化交流など、志望理由と繋がる形で設計された活動である必要があります。
自己分析と志望理由が明確になっていれば、どのような活動をすべきかも自然と見えてきますが、この順番が逆になると、単なる「やったことの羅列」になってしまいます。
また、極論、志望理由書に記載する客観的な証拠がない活動実績は嘘になってしまいますよね。
これに説得力を持たせ、客観的な評価に結びつけるには、SG塾オリジナルのテクニックがありますので、興味のある方は無料診断に是非申し込みしていいただけたらと思います。
小論文対策は思考力のトレーニングとしておこなう。
総合型選抜において、小論文は多くの大学で課される重要な評価要素です。特に評定3点台の人にとっては、評定以外で評価を上げることができる大きなチャンスでもあります。
ただし、小論文対策を「書き方のテクニック」として捉えてしまうと、なかなか得点に繋がりません。重要なのは、文章の上手さではなく、考え方の深さと論理性です。
具体的には、あるテーマに対して「自分はどう考えるのか」「なぜそう考えるのか」「他の視点はないのか」といった問いを繰り返し、自分の意見を言語化する練習が必要です。
このプロセスは、志望理由や面接対策とも密接に関係しており、小論文対策を進めることで他の対策の質も同時に高まります。
評定3点台の人ほど、知識を詰め込むのではなく、自分の考えを整理し、それを筋道立てて表現する力を鍛えることが重要です。
面接対策における丸暗記は意味なし!!積み上げでおこなう。
面接対策でよくありがちなのは、想定問答集を作成し、それを暗記するということです。
結論、SG塾ではこのような対策は推奨していません。
過緊張のなかで想定外の質問がきたら対応できないためです。
勿論、最低限の予想質問を考えるのは大切ですが、回答を暗記するという方法ではなく、このようなことを答えようとイメージしておく程度で大丈夫です。
そういった対策よりも面接対策で大切なことは「積み上げる」という考え方です。
面接で見られているのは、受け答えの上手さではなく、思考の一貫性と納得感です。そのため、志望理由を設計する段階から、「なぜそう考えたのか」「他の選択肢はなかったのか」といった問いに対して、自分の言葉で答えられる状態を作っていく必要があります。
志望理由書の解像度を高めたり、深くリサーチしたり、講師との対話でテーマについてしっかりと深めたりすることが、面接対策に直結します。
また、面接対策は直前にまとめて行うものだと考えられがちですが、評定3点台の人ほどこの考え方は危険です。
なぜなら、面接こそ、他の受験生との差を広げる大きなチャンスだからです。
面接では志望理由書の内容をもとに深く掘り下げられるため、表面的な理解では対応できません。
面接対策は最後に詰め込むものではなく、自己分析から始まる一連の流れの中で積み上げていきましょう。
評定3点台の人が総合型選抜で失敗するパターン3選
評定3点台の人が総合型選抜でうまくいかない理由は、能力ではなく進め方にあります。
特に多いパターンとして、
・志望理由をなんとなく書き始めてしまう
・目的のない活動をとりあえず増やしてしまう
・第一志望の大学しか受験しない。また、自分の強みを活かせない評価基準の大学に出願してしまう
以上が挙げられます。これらはいずれも、一見すると努力しているように見えますが、合格には繋がらない誤った努力です。
まとめ
自己分析から始まり、大学選び、志望理由の設計、活動の設計、小論文対策、そして面接対策へと進んでいくこの流れを正しく踏むことで、評定の不利は十分にカバーできます。
また、大学によってはプレゼンテーションやグループディスカッションといった試験を課す大学もあります。
大学側がどれくらいその試験に評価基準を置いているかにもよりますが、対策の開始時期の目安は、志望理由書が9割程度完成してからで問題ありません。
評定3点台は決して不利な状態ではなく、戦略によって結果が大きく変わる位置にいます。何をすればいいか分からずに時間だけが過ぎてしまう状態が最ももったいなく、正しい順番で動き出すことができれば、合格の可能性は確実に広がります。
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