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2024年5月5日

【2024年度】総合型選抜とは?総合型選抜の基礎知識について解説

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「総合型選抜ってなんだろう?」
「受験するメリットってなんだろう?」
「自分でも受験できるのかな?」

近年、「総合型選抜」という言葉をよく耳にすると思います。

2024年度の大学入試での、「総合型選抜」が気になっている方に、この記事で、総合型選抜の基礎知識について徹底的に解説していきます!

総合型選抜は大学の求める人材と学びたい受験生をマッチングする入試

総合型選抜は大学入試の試験制度の一つです。

この入試制度の特徴は、大学のアドミッション・ポリシーにマッチする学生を探し出す入試方式であるという点です。

総合型選抜は、従来の一般入試とは違い、小論文面接志望理由書などで一人ひとりの個性や意欲や情熱などで評価します。そのため、あることと、必ずしも学力が必要ではないことがあります。学力がなかったとしても条件を満たしていれば、難関大学へ逆転合格することのできる可能性があります。

一般選抜とは違い(学力)だけではなく(情熱や意欲)が問われる

総合型選抜と一般選抜の違いは大きく分けて3つほどあります。

総合型選抜一般選抜
①受験科目自身の意欲をアピール
小論文・面接・志望理由書
一般的な教科科目
国語・数学・英語・理科・社会
②評価基準小論文・面接・実績など
総合的に評価
学力のみ
③募集要項・活動実績や評定平均を問われる場合がある
(必要な単位を取得している)
(高校卒業または、同程度の学力がある
と認定されている)
特になし
(必要な単位を取得している)
(高校卒業または、同程度の学力がある
と認定されている)

大学の求める人材が書いてあるアドミッションポリシー

大学では、入学者選抜に際して「アドミッションポリシー」を設けています。これは、その大学や学部が求める学生像や能力、資質について明確に示したものです。アドミッションポリシーは大学や学部によって異なりますので、志望する大学や学部のポリシーを事前に確認し、その基準やどのような人材を求めているのかを深く理解することが極めて重要です。

アドミッションポリシーをチェックすることで、その大学が重視する学問的興味、社会的使命感、倫理観、コミュニケーション能力など、具体的な求められる資質を知ることができます。これらの情報は、志望理由書や面接準備において、自分の経験や能力をどのようにアピールすべきかを考える際の重要な手がかりとなります。

したがって、総合型選抜入試においてアドミッションポリシーに沿った準備をすることは、合格への大きな一歩となります。これにより、自分がその大学や学部で何を学び、将来どのように社会に貢献したいのかというビジョンを明確に伝えることが可能となり、入試官に自分の適性をより鮮明に示すことができるでしょう。

アドミッション・ポリシー例

早稲田大学商学部

[要約]

早稲田大学の建学の理念である『進取の精神』の涵養を目指す、一定の高い基礎学力を持ちながら、かつ知的好奇心が旺盛で、自分で計画を立て、種々の課題に積極的に立ち向かう意欲に満ちた個性的な学生を、全国各地や世界中から多数迎え入れる。
「学識ある実業家」の養成を創設以来の教育理念に掲げる本学部は、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力等のビジネス・スキルを修得する場であるとともに、それ以上に広い視野に立って経済社会を質・量ともに豊かにすることを目指す「商学」の基本理念を理解し、自らの使命や役割を認識した上で判断・行動しようとする人々の学びの場である。そのために、論理的思考力や社会科学の基礎となる学力が必要不可欠である。国際感覚・倫理観を兼ね備えた企 (起)業家精神を養い、深い学識と教養に裏付けられた実業家を目指し、ビジネスリーダーとして地球社会に貢献しようと志す学生を受け入れたいと考えている。

早稲田大学商学部(https://www.waseda.jp/fcom/soc/about/policy

慶應大学文学部

[要約]

文学部では次のような資質・能力を有する学生を求めている。

・慶應義塾の精神に対する十分な理解、および学問に対する意欲と向上心
・先人による古典類から最新の研究成果が書かれた論文に至るまでの諸文献を読み込み、理解するための基礎となる語学力(日本語、および英語・フランス語・ドイツ語・中国語)
・与えられた課題に対して論理的に思考し、それに対する自分の考えを正確かつ十分に記述する能力
・現在の社会や文化の成り立ちを理解するための基礎となる歴史的な知識(日本史または世界史)

これらは、文学部が設置しているすべての専攻(哲学、倫理学、美学美術史学、日本史学、東洋史学、西洋史学、民族学考古学、国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学)に共通しており、入学後、それぞれの専攻における独自のカリキュラムに従って、専門的な知識や能力を身につけてゆく。したがって、文学部に入学する者は、これらの専攻が対象とするいずれかの学問に対する関心・好奇心を有することもまた必要である。

以上の方針に基づき、一般入試を実施する。さらに、この方針に沿いつつ、より多様な人材を入学させるための自主応募制による推薦入試(自己推薦入試)や、帰国生入試や留学生入試を行う。具体的には、一般入試は、外国語・地理歴史・小論文の三科目の試験による選抜であり、文学部にふさわしい高い学力を要求する。自主応募制による推薦入試は、高等学校で一定の評点に達していることを条件に、在学中の活動実践や社会的活動をも加味した総合的な考査によって選抜する。そのほか、帰国生入試と留学生入試では、学業成績と勉学意欲を勘案した選抜を行う。

慶應大学文学部(https://www.flet.keio.ac.jp/about/policy/index.html

総合型選抜の選考方法は志望理由書・小論文・面接がメイン

総合型選抜入試の選考方法は大学によって異なりますが、選考に志望理由書・小論文・面接を課す大学が多いです。文部科学省の「多面的・総合的に評価・判定する」という方針から、選抜方法も多様化し、プレゼンテーションやディスカッション、大学入試共通テストなどを選考に課す大学も増えてきています。

書類審査:あらかじめ準備できるもの

一次試験では、主に書類による審査が行われます。この段階で提出する書類には、以下のものがあります。

  • 志望理由書:自分がその大学や学部を志望する理由を明確に記述します。自分の興味や将来の目標、そのためにその大学で学びたい理由などを具体的に書きましょう。
  • 活動報告書:これまでに参加した部活動、ボランティア活動、インターンシップなどの学外活動の報告書です。どのような役割を果たし、何を学んだかを記載します。
  • 課題:大学から出される特定のテーマに基づいて作成するレポートや研究計画書などです。大学側が提示する課題に対し、自分の考えを深く掘り下げて答えます。

試験:試験会場で実力を発揮

二次試験では、学力試験や個人の資質、コミュニケーション能力などを直接評価します。

  • 小論文:与えられたテーマに基づいて自分の意見や考察を書きます。論理的思考力や表現力が問われる試験です。
  • 面接:個人の性格や適性、教育に対する姿勢などを評価するための面接です。自己PRや志望動機、活動報告に基づく質問に答えます。
  • グループディスカッション:複数の受験生が一つのテーマについて討論します。協調性やリーダーシップ、論理的な議論ができるかが評価されます。
  • プレゼンテーション:自分の研究やプロジェクト、アイデアなどについてプレゼンテーションを行います。発表技術やアイデアの独創性、プロジェクトの実行力が評価されます。

これらの試験を通じて、受験生の総合的な力が評価されます。一次試験での書類準備と二次試験での実力発揮、どちらも重要なステップです。

総合型選抜の年間スケジュール

総合型選抜は例年、9月1日から出願が始まり、11月1日以降に合格発表が行われます。一般選抜や学校推薦型選抜と比べて早くに試験が行われる分、準備や対策も早めに始めておく必要があります。

出願9月初旬〜10月初旬ごろ
入試9月下旬〜10月下旬ごろ
合格発表11月1日以降

総合型選抜がダメだったら学校型選抜も受験しよう

学校型選抜選抜という、総合型選抜入試と似ているような入試も存在します。
学校型推薦選抜は、受験期間は総合型選抜より後に実施されることがほとんどです。そのため、総合型選抜の結果を見てから受験することができます。そのため、総合型選抜が不合格であったとしても、条件を満たせば、同じ大学・学部に再度挑戦することも可能です。

条件さえあれば誰でも受験可能な
総合型選抜
学校長や担任などからの推薦状が必要となる
学校型推薦選抜
受験期間9~10月
(合格発表11月1日以降)
11〜12月
(合格発表12月1日以降)
募集要項・活動実績や評定平均を問われる場合がある
(高校卒業または、同程度の学力がある
と認定されている)
・学校長や担任などからの推薦状が必要となる
・活動実績や評定平均を問われる場合がある
(高校卒業または、同程度の学力がある
と認定されている)

高校2年生から始めれば合格の可能性は高くなる

総合型選抜は、学業成績はもちろん、学外活動や自己推薦書、小論文、面接など、多面的な能力を評価される入試方式です。そのため、対策は「早ければ早いほど良い」と一言で言えます。

遅くとも高校2年生の後半から準備を始めることが推奨されます。この時期から始めることで、質の高い活動実績を積み重ね、自分のやりたいことについて深く考察する時間を十分に確保できます。それにより、総合型選抜入試に向けて最適な状態で挑むことが可能になり、合格の可能性を大いに高めることができます。

詳しい準備の始め方については、以下のコラムをご参照ください。

参考コラム
総合型選抜の対策はいつからやるべきか?高3生からでは遅い理由 | SG塾

総合型選抜のメリット・デメリット

メリット

自身の好きなことへの情熱や強みで受験できる

小論文面接志望理由書などで一人ひとりの個性や意欲や情熱などで評価します。そのため、自身のやりたいことや将来の目標に向けた学びをしていきます。そのため、より目的意識を持ち入試に挑戦することができます。さらには、自身の「将来にやりたいこと」「夢中になれるほど好きなこと」について学習するため、勉強が苦手な人でも続けやすいです。

早期に受験が終わる

総合型選抜は、9月1日以降始まり、合格発表日は11月1日以降となっています。

つまり、夏休み明けには試験が始まり、早ければ年内に大学合格が決めることができます。

学力が足りなくても合格できる

総合型選抜入試においては、小論文・面接・実績など総合的に評価され合否が決まります。そのため、必ずしも学力は必要とされていません。

一般入試で合格できる学力がなかったとしても【自身の目標】と【大学のアドミッション・ポリシー】を一致させることで合格を掴み取ることができます。

一般入試と比較して学習時間が8割少なくて済む

一般入試のでの早稲田大学や慶應義塾大学に合格するためにはおよそ2800時間以上と言われています。3年生から早慶・MARCHなどの難関大学に行きたいと思って勉強を始めても間に合いません。

もちろん、合格する人も中にはいるかもしれませんが、自分の学校からどれほどの人が志望校に合格しているかを確認してみましょう。合格者数が1桁の場合は3年生からの勉強では志望校合格は非常に難しいです。

しかし、総合型選抜であれば合格までの学習時間は250〜450時間ほどです。3年生から学習を始めたとしても十分に間に合わせることができます。また、受験科目も書類選考・小論文・面接などと少ないため対策がしやすいです。

他にも、【早期に受験が終わる】【受験機会を増やせる】【キャリアデザインの機会できる】【早期合格ができるので入学までにやりたいことができる】などがあります。

デメリット

一般入試の対策に影響が出る

総合型選抜入試に専念すると一般入試への対策に時間を割くことができなくなる可能性があります。また、一般入試と総合型選抜との入試科目が大きく異なる場合は総合型選抜の対策は一般入試では全く役に立たない可能性もあります。

専門的な対策が必要

総合型選抜では小論文・面接・実績が総合的に評価されます。そのため、小論文・面接・実績づくりなどの対策が重要であり、専門的な対策が必要になります。しかし、高校や一般的な塾では対策できる先生が少なく限られているため、指導を受けられない場合があります。総合型選抜入試対策に特化した塾や講師のもとで対策をすることをお勧めします。

併願NG

総合型選抜の募集要項には、「合格後は本校入学が条件」「本学を専願とし」のように記載されている場合があります。そのような大学には同時期に出願することができないため、志望校が複数あったとしても、1校しか受験できなくなります。

総合型選抜に向いている人・向いていない人

総合型選抜に向いている人

特定の分野に興味がある人・・・社会問題への興味、特別な職業への興味、単一科目への興味など
実際に経験や体験がある人・・・地震や洪水などの被災経験者やODや鬱などの闘病経験者など
自身の現状を変えたいという意志がある人・・・高校を転校・辞めてしまったけれどもう一度学校に行きたい人や、自分に自信がないけれど大学に進学して頑張りたい人など

活動実績や経験があると総合型選抜では有利になります。しかし、このような経験や体験がなくても問題ありません。興味の強い分野があればOKです。

総合型選抜に向いていない人

・積極に努力をしようとしない人
・現状の自分を変えようという意識が薄い人
・楽をしたいだけの人

総合型選抜入試では、自身の将来の目標やそれに向けた意志を評価されます。現時点で、特に実績や目標がくても問題はありませんが、なんとなく早く受験が終わるしなどと、ただ他人任せにして楽をしようとしている人には、総合型選抜入試はおすすめしません。

総合型選抜の対策をするための塾は必要か?

以下のものに少しでも不安がある人は、総合型選抜の塾に行くことをおすすめします。

・将来の目標がはっきりとしている
・志望の専門分野の知識があり、志望校の教授の研究などを把握している
・自身の強みや課題について把握している
・文章力に自信あり、論理的に記述ができる

総合型選抜の塾では、下記の指導が受けられます。中には一般的な塾では対策できないものもあります。

・将来の目標設定
・大学の情報を得られる
・書類作成の指導
・小論文の練習
・面接の練習

塾に通うメリットとしては、客観的な視点でのチェックが受けられるということと、大学がどこを見ていて、合格するためにはどのくらいのレベルにまで向上させる必要があるのかというプロの意見が聞けるということがあります。

ユニークな活動実績を作るならSG塾

SG塾では、学生一人ひとりの個性や強みを最大限に引き出し、総合型選抜で求められる多面的な能力や潜在能力をアピールするためのユニークな活動実績の構築を支援します。自分の興味や特技を活かした活動を見つけ、それを入試での強みに変えたい方には、SG塾が理想的なサポートを提供します。

SG塾の3つの特徴

①難関大の総合型選抜対策への幅広い対応範囲

一般的な塾では総合型選抜に特化した対策はほとんどしてくれません。ですが、当塾では総合型選抜の必要な志望校対策を合格から逆算してすべて一貫して対応します。

自己分析から始まり、小論文や面接対策など、難関大の総合型選抜を受験する上で必要なあらゆる対策を提供。さらに、学科試験のある大学に向けた教科の対策や、平均評定の向上を目指すための定期テスト対策など、幅広いニーズに対応することができます。

②志望校合格に有利な活動実績づくりをゼロからサポート

総合型選抜においては、高校生活中やそれ以前にみなさんが行ってきた活動も評価されます。しっかりとした活動実績は推薦入試を有利に進める鍵となります。そして、志望校合格への可能性を高めてくれるでしょう。

中には、個性や特技がない、活動実績が作れないと感じている方もいるかもしれませんが、誰しもがアピールできる特技や個性を必ず持っています。

SG塾では、講師とともにあなたの個性や特技を探し出し、それぞれに合わせた、ボランティア・ビジネス・生徒会活動・研究・資格など、志望校合格に有利な活動実績づくりをゼロからサポートします。

③ 指導経験豊富なプロがオンラインで1対1指導

当塾は、豊富な実績を持つ講師が、完全マンツーマンで指導します。総合型選抜入試対策のプロだからこそ、志望校に合格できるレベルのスキル(大学教授を納得させられる論理的な小論文記述力など)がつくまで徹底的に対策を繰り返します。また、完全個別の指導なので、あなたのペースに合わせて進めることができるため、小論文を書いた経験がゼロでも安心して受講することができます。

最後に

総合型選抜では、自身の好きなことへの情熱や強みで受験し、難関大学へ合格できる可能性があります。一般入試で合格できる学力が不足していたとしても、どうしても行きたい大学がある人は、是非受験してください。応援しています!

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